Nature ハイライト

細胞:心臓細胞を注文生産

Nature 453, 7194

ヒトの胚性幹細胞から、最も初期のヒト心臓前駆細胞の1つを分化させて単離する方法が開発された。発生の適切な段階に増殖因子の「カクテル」を与えることにより、こうした細胞はin vitroで、また移植した場合にはin vivoでも、心臓、内皮、血管の平滑筋を形成しうる。この細胞を平板培養すると、収縮する心筋細胞集団を形成できる。この細胞をマウスの損傷した心臓に移植すると、心機能が改善された。この細胞は、心臓発生の研究に役立つと考えられ、in vitroでの心血管組織工学や心疾患の大型動物モデルへの移植に用いる前駆細胞の供給源となるだろう。

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