Nature ハイライト 生理:心臓の修復 2008年7月3日 Nature 454, 7200 心臓前駆細胞の性質に関する知識は、心疾患について理解し、幹細胞を用いる再生医療を可能にするために重要である。今回、2つの研究グループが、マウスの心外膜原基から単離された新発見の心筋細胞系列について報告している。Caiたちは、転写因子Tbx18を発現する前駆細胞集団を同定し、Zhouたちは、転写因子Wt1によって特徴づけられる細胞を同定している。どちらのタイプの前駆細胞も多能性をもち、いくつかの異なる種類の心臓細胞を産生できることから、心臓修復に用いる候補細胞として有望だと思われる。 2008年7月3日号の Nature ハイライト 遺伝:「幹細胞になる」のを阻む障壁 進化:極めて初期の細胞膜 材料:よくのびるクリーム 化学:水素原子を強く引っ張る 生態:海洋酸性化の生態系への影響 生理:心臓の修復 神経:塩にひかれる 医学:コカインが欲しい! 目次へ戻る