Nature ハイライト 細胞:ループを保つクロマチン 2008年9月25日 Nature 455, 7212 哺乳類細胞では、ゲノムは1回の細胞周期につき1回複製される。多くの複製起点は一度も使われることはないが、例えば複製フォークが立ち往生してしまうなど、ゲノムの一部が複製されない危険が生じた場合に活性化されるように、備えとして存在している。Courbetたちは、複製フォークの進行を遅くすると潜在的な複製起点が活性化され、これがクロマチンループの大きさに影響を及ぼすことを明らかにした。しかも、次の細胞周期の際には、クロマチンループの核マトリックスへの付着点周辺にある複製起点が、優先的に活性化されることもわかった。 2008年9月25日号の Nature ハイライト 発生:力を合わせてRNAiを制御 宇宙:マグネターから発生するフレア 工学:電場で磁化を操る 気候:北大西洋の流れは安定している 考古:酪農の起源 免疫:生涯働き続けるインフルエンザ抗体 細胞:有毛細胞を作り出す 細胞:ループを保つクロマチン 目次へ戻る