Nature ハイライト 進化:四肢動物に至る「点と線」 2008年10月16日 Nature 455, 7215 脊椎動物の陸上への移行にかかわる形態変化の詳細は、それらが起こった順序も含めて飛び飛びにしかわかっていない。特徴の変化や出現を時系列化する上で化石記録はあまりにも不十分であるが、Downsたちは今回、魚類から四肢動物への移行型であるデボン紀のTiktaalik roseaeの化石頭蓋に関して複数の標本を調べることにより、その隔たりの一部を埋めた。T. roseaeは、多くの点で原始的であるものの、その特徴の一部は四肢動物に近づく傾向を示している。また、Tiktaalikの形態に関するこの新たな見方を参考にすることで、化石における鰭をもつ形態から四肢をもつ形態への移行の理解が容易になる。 2008年10月16日号の Nature ハイライト 進化:四肢動物に至る「点と線」 医学:ALKが神経芽細胞腫を引き起こす 宇宙:観測され始めた遠方の電波ハロー 物性:高温超伝導体が示す金属の性質 工学:ボトムアップ式で回路を作る 地球:始生代のマントルは高温だったらしい 進化:1人よりペアで協力したほうが得 細胞:スプライシングで大違い 目次へ戻る