濾過材や触媒として有用なゼオライトという多孔質鉱物を作るための、よりクリーンでエネルギー効率のよい方法が考案された。ゼオライトは通常、高温高圧下で、鋳型分子の集合体の周囲に鉱物の格子を構築することによって作られる。鋳型分子は、合成が終わると焼成されるか洗い流される。今回R E Morrisたちは、イオン性液体が、ゼオライトを作る原材料を(高温高圧を要さずに)溶解できるだけでなく、鋳型となる構造を与えて普通のゼオライトと新しいゼオライトの両方を形成できることを示した。イオン性液体は実質的に溶融塩であり、そのうちのあるものは、融点が801℃の食塩とは異なり、比較的低温(約150℃以下)で液体になる。