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気候：極低気圧の発生頻度が少なくなる？

2010年9月16日 Nature 467, 7313

気候変動は、熱波や豪雨など、極端な気象現象の頻度増加を伴うことが多い。M ZahnとH von Storchは、気候モデルのダウンスケールシミュレーションを行い、状況によっては、この逆も起こりうることを示した。つまり、北大西洋の極低気圧の発生が、21世紀後半には減少する可能性があるのだという。この極低気圧は、北極ハリケーンとよばれることもある強い嵐で、規模が小さいために多くの大気大循環モデルには含まれていない。こうした変化は、海面水温よりも対流圏中層の気温の上昇がより大きいために引き起こされる。この温度上昇の差が大気の安定度を増加させ、極低気圧の形成を減少させる。