Nature ハイライト

宇宙:もっと小さかった大質量銀河

Nature 460, 7256

宇宙で最も古くて明るい銀河は、これまで考えられていたよりもコンパクトで、現在の楕円銀河と同程度の恒星質量がもっとぎっしり詰まっている可能性のあることがわかり、銀河進化に関連したいくつかの仮説の再評価が促されている。そうだとすると、例えば大質量銀河は、過去100億年程度の間に5倍の大きさに成長したということになる。こうした初期銀河が、最近の測光研究が示唆する程度の小ささだとすると、銀河を構成する星は、フィギュアスケートの選手が腕を体に引きつけて回転速度を上げるように、現在の銀河にある同質量の星よりずっと高速で運動しているはずだ。このことは検証可能であり、赤方偏移(z = 2.186)にある大質量のコンパクト銀河を新たに観測した結果は、大質量で小さいサイズという組み合わせを裏付けている。100億年前の大質量銀河は、現在我々が見ているものとは大きく異なっていたようだ。

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