Nature ハイライト

考古:初期の音楽活動

Nature 460, 7256

今週号に掲載されている、ドイツ南西部のホーレフェルス洞窟で発見された鳥骨製の5穴の笛についての論文によれば、ヨーロッパに最も早くに住み着いた現生人類は、既に高度な音楽的伝統をもっていたらしい。この笛は、約3万5,000年前のものである。年代が同じくらいの笛はほかにも知られているが、これほど洗練されて完成度の高いものはない。この笛は、同じ研究グループが最近発見したマンモスの牙で作られた女性小立像(Nature 459, 248-252; 2009)のすぐそばで見つかった。

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