Nature ハイライト

物理:量子気体の内部を見る

Nature 462, 7269

量子系についての微視的研究と巨視的研究の間のギャップを埋める、新しい量子気体顕微鏡が開発された。この量子気体顕微鏡は、高分解能の光画像化法を使って、ホログラフィーによって生成された光格子に保持された単一原子を検出する。原子間隔がたった640ナノメートルの光格子に閉じ込められた単一ルビジウム原子を画像化することで、この方法がもつ能力が実証された。この方法によって、凝縮物質系の量子シミュレーションが容易となり、極低温原子を使った大規模量子情報系のアドレス指定と読み出しへの応用が可能になるだろう。

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