Nature ハイライト 発生:雌だけの種 2010年3月11日 Nature 464, 7286 ハシリトカゲ類に全部が雌という種が存在することは、1962年から知られていた。有性生殖する種の交雑によって生じたものだが、この種(Aspidoscelis tesselata)が、体細胞の染色体をひとそろいすべて備えた成熟卵をどのようにして作るのかは不明で、遺伝的多様性の維持機構も解明されていなかった。Lutesたちは、この種では、減数分裂が有性生殖をする種の2倍の染色体数をもつ状態から始まり、相同染色体間ではなく、遺伝的に全く同一な姉妹染色体間で対合と組み換えが起こることを明らかにしている。 2010年3月11日号の Nature ハイライト 医学:感染を阻止 医学:HIVの複雑な免疫学 医学:レトロウイルスのインタソーム 発生:片身替りの鳥 遺伝子:ピロリ菌のトランスクリプトーム 宇宙:一般相対性理論の検証 物理:元の形に戻る高分子 大気:対流圏でも起きている塩素汚染 発生:雌だけの種 細胞:塩の味 目次へ戻る