Nature ハイライト

生物物理:接続されて光を集める

Nature 463, 7281

光合成の特徴の中で最も興味をそそり、かつよく研究されているもの1つが、光合成複合体内での完璧に近いエネルギー伝達効率である。以前、量子効果が働いている可能性が示唆されたことがあるが、この推測が正しかったことが、新しい分光学的研究によって確かめられた。海生藻類Chroomonas CCMP270の幅5 nmの光合成タンパク質全体にわたって、室温での電子励起の量子コヒーレントな共有が直接示されたのである。この測定結果は、タンパク質内の離れたユニットどうしが量子コヒーレンスによって互いに「接続」されて、集光効率が向上していることを示唆している。

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