Nature ハイライト

宇宙:いびつなホットジュピター

Nature 463, 7284

最近発見された「ホットジュピター」である太陽系外惑星WASP-12bは、平均して親星の半径のわずか3.1倍の距離にある軌道を、たった26時間の周期で回っている。その半径は、木星の約1.8倍で、同程度の質量と軌道周期をもつガス惑星の大部分に比べると、予想外の大きさである。WASP-12bの性質を新たに解析した結果からすると、膨張したサイズを維持するエネルギーは潮汐力に由来しており、この力が原因で、大気が重力を逃れ親星に向かって流れているらしい。この惑星は質量を失いつつあるだけでなく、こうした非常に強い力によって、ひずんで楕円体になっている。

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