地球の磁場が逆転するためには約7,000年かかるらしい。地球の磁北極と磁南極は入れ替わることがあり、最近では80万年前に逆転したことが知られている。B M Clementは最近4回の地磁気逆転時に形成された堆積岩を調べ、磁場の変化は平均して約7,000年かかって完了すると結論づけた。しかし、磁場の逆転は赤道近くではより短い時間ですみ、一方、極に近い高緯度地域ではそれよりかなり長くかかるようである。Clementはこの効果について、地球磁場の主要な成分である南北方向の成分が消滅し、地球上の反対の場所に2つの主磁極が再び現れるまでの間は二次的な弱い磁場が残り、地表にさまざまな「小磁極」がたくさんできることで説明可能だとしている。「この研究は地球における磁場の逆転を理解する上で重要だ」とR T MerrillがNews and Viewsで述べている。