Nature ハイライト 材料:チューブに乗るナノ粒子 2004年4月29日 Nature 428, 6986 カーボンナノチューブはナノ粒子をのせる小さいコンベヤーベルトとして使える。A Zettlらは、長さがたった3 μmのナノチューブの束の端にインジウム金属の塊りを凝縮した。チューブに電流を流すとインジウムが融解し、幅が約30 nmしかない融解した金属の非常に小さい球がチューブの外側に沿って反対側の端へ電圧に引きずられて動いた。電圧を逆転するとインジウムは逆の方向に戻った。このプロセスはナノ粒子をあちこちに動かす有効な手段となりえ、場合によっては、熱い金属を原子サイズのチップまで運ぶ「ナノはんだごて」になるかもしれないと考えられている。また、金、白金あるいはスズでも同じように起こると報告されている。 2004年4月29日号の Nature ハイライト 進化:ネアンデルタール人の発育は速かった 遺伝:選択圧のもとで 生態:マダラを早熟にした漁業 材料:チューブに乗るナノ粒子 政策:新型核爆弾の有効性に疑問符 宇宙:終末期の星で生まれた隕石鉱物 目次へ戻る