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進化:モテる雄コオロギの息子はモテるが、娘はいまいち

Nature 429, 6987

雌にモテてしょうがない雄と交配すれば、やはりモテる息子を授かるが、娘のほうはどうもそうとはいかないらしい。 K M FedorkaとT A Mousseauは、すでに交配を経験ずみの「モテる」雄コオロギ(Allonemobius socius)をまだ交配経験のない雌とつがいにし、そこでできた子がどの程度、交配に成功するかを調べた。また、まだ交配経験のない「モテない」雄についても同様に調べ、交配経験のある父親から「優良遺伝子」を受け継いだ子と比較して彼らの子はどうかを判定した。 モテる雄の息子たちはモテない雄の息子たちよりも交配の成功率が高かった。ところが娘たちについては、このパターンは逆となり、「色男」の父親の娘たちはあまりモテないことがわかった。しかし総体的にみて、息子にもたらされる利益は娘にもたらされる不利益にまさっており、これからすると雌は結局のところ雄の選り好みを変えることはなさそうだ。

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