Nature ハイライト

物理：量子ロックイン増幅器

2011年5月5日 Nature 473, 7345

「ロックイン」技術は実験物理学における有用な手段であり、雑音への感受性は下げながら、測定感度を高めるために使われる。イスラエルのワイツマン科学研究所のチームは、捕獲した単一のストロンチウムイオンを使って、古典的なロックイン増幅器の量子版を実現したことを報告している。この系は、既存の単一スピンプローブ技術よりも2桁以上高い磁場感度を実現している。この量子ロックイン技術は一般的であり、どのような量子センサーでも感度を向上できる可能性がある。