Nature ハイライト

構造生物学:ISW1aとヌクレオソームの相互作用

Nature 472, 7344

ISW1ファミリーなどのクロマチンリモデリング因子群は、クロマチンでのヌクレオソームの配置を決めたり、ヌクレオソームの位置を変更して遺伝子活性に影響を及ぼしたりする。今回、ATPアーゼドメインを欠いた酵母ISW1aの単独状態とDNA結合状態の結晶構造が明らかになった。これらの構造と、リモデリング複合体の低温電子顕微鏡像、位置指定光架橋解析および生化学分析を組み合わせた結果から、ISW1aが2つのヌクレオソームに同時に結合するというISW1a作用モデルが提案された。このモデルによって、ISW1aが2つの隣り合ったヌクレオソームの間隔を決める仕組みが説明される。

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