Nature ハイライト

遺伝:可能性がさらに広がるノックアウトマウス

Nature 474, 7351

特定の遺伝子を不活性化したノックアウトマウスは、遺伝子機能の分析に中心的役割を果たしている。その重要な供給源の1つとして、ハイスループットの遺伝子ターゲッティングパイプラインという方式が今回報告されている。この方式によりすでに、C57BL/6N胚性幹細胞系列で、大規模な表現型解析プログラム用の変異マウス作製に適した条件突然変異が何千種類も作り出されている。この方法はラットやヒトの幹細胞にも応用可能であり、哺乳類ゲノムにコードされる全遺伝子の機能を解明するための基盤技術の1つとなる。

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