Nature ハイライト 物理:近藤格子でのフェルミオン出現を調べる 2011年6月16日 Nature 474, 7351 局在磁気モーメントと動きやすい伝導電子をあわせ持つ合金の中には、近藤格子と呼ばれるエキゾチックな物質状態を形成するものがある。低温では、このような局在状態と非局在状態の間の量子相互作用から、あたかも異常に重いかのように振る舞う、重いフェルミオンと呼ばれる電荷キャリアが生じる。S Ernstたちは、走査型トンネル顕微鏡法を使って、このような量子相互作用を調べ、一般的な近藤格子系における重いフェルミオンの出現を観測している。 2011年6月16日号の Nature ハイライト 遺伝:可能性がさらに広がるノックアウトマウス 構造生物学:糖タンパク質を作る酵素の構造 宇宙:初期宇宙のブラックホール成長を垣間見る 宇宙:ボイジャー1号のゆっくりした「さようなら」 物理:近藤格子でのフェルミオン出現を調べる 医学:自閉症に共通する病因? 医学:細菌が生きていることを示すvita-PAMP 細胞:ナンセンスコドンを「読める」ものにする 細胞:iPS細胞を使った新しい疾患モデル 目次へ戻る