Nature ハイライト 医学:よく見られるリンパ腫ではヒストンが変化している 2011年8月18日 Nature 476, 7360 濾胞性リンパ腫とびまん性大細胞型B細胞リンパ腫は最もよく見られる非ホジキンリンパ腫だが、それらを引き起こす突然変異は、長年にわたる研究にもかかわらずよくわかっていなかった。今回、全ゲノム塩基配列解読にトランスクリプトーム解析を組み合わせ、追加症例の腫瘍で候補遺伝子について再シーケンス解析を行い、これらの腫瘍ではヒストンメチルトランスフェラーゼとアセチラーゼに高頻度で変異が見られることが明らかになった。リンパ腫発生ではクロマチンの生物学的特性がこれまであまり重要視されてこなかったが、この研究はその重要性を示唆している。 2011年8月18日号の Nature ハイライト 発生:R-spondinを使う組織再生 医学:よく見られるリンパ腫ではヒストンが変化している 宇宙:「ライマンαブロブ」からの偏光輝線 気候:ダストの供給は気候変動の要因である 遺伝:造礁サンゴのゲノム解読 進化:顎が出現可能な顔を持つ無顎脊椎動物 心理:幼児にも見られる分かち合い 植物:花を咲かせるホルモンが気持ちを伝える仕組み 細胞:β酸化の経路を逆進させてバイオ燃料を作る 目次へ戻る