Nature ハイライト

構造生物学:明らかになったプロテアソームの調節機構

Nature 482, 7384

真核生物では、ユビキチン–プロテアソーム系が選択的タンパク質分解の主な経路である。プロテアソームの19S調節粒子複合体は、それぞれ蓋と基部に当たる部分複合体からなり、基質を認識して脱ユビキチン化し、構造をほどいて(アンフォールディング)、タンパク質分解を行う20Sコア複合体へ輸送するという機能を担っている。この調節粒子複合体の完全なサブユニット構造が今回、電子顕微鏡法により決定された。その構造からは、ATP依存性タンパク質分解酵素による基質のアンフォールディングとタンパク質分解コアへの輸送の機構を考える手がかりが得られる。

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