Nature ハイライト
Cover Story:別の世界:Kepler探査機が発見した地球サイズの2つの太陽系外惑星
Nature 482, 7384
太陽系外惑星は、最初の発見が1990年代半ばに確認されて以来、数百個が見つかっている。その大部分は大型の「ホットジュピター」だが、観測技術の着実な進歩によって、地球サイズのもっと小さい天体の検出も徐々に可能になってきている。そして今回、惑星探査宇宙望遠鏡Keplerが、太陽に類似した恒星Kepler-20を周回している2つの天体を発見した。惑星Kepler-20 fの半径は地球とほぼ同じで、もう1つの惑星Kepler-20 eの半径は地球の0.87倍とわずかに小さい。これらの惑星の半径と、少なくとも3つの大きな惑星が親星を周回しているという惑星系の構造から、地球サイズのこれら2つの惑星は岩石質で、外側にあるKepler-20 fは水蒸気からなる厚い大気層を発達させた可能性が考えられる。(Letter p.195; N&V p.166)
2012年2月9日号の Nature ハイライト
医学:インフラマソームおよび腸内細菌叢と代謝性疾患との関連性
構造生物学:明らかになったプロテアソームの調節機構
物理:新しい透明な波長帯
光学:レーザーの小型化
認知:加齢と遺伝的要因が認知機能に及ぼす影響
発生:遺伝子のスイッチを切る
医学:膠芽腫の薬剤標的
医学:睡眠病治療薬の作用機構の解明
構造生物学:抗体によるGPCRの修飾
生理:CRACチャネルのイオン選択性