Nature ハイライト

量子情報科学:フォールトトレラントなトポロジカル量子計算

Nature 482, 7386

量子計算は、古典コンピューターが関与する過程よりも誤りを起こしやすいため、スケーラブルな量子計算には、情報を運ぶ量子ビット、すなわちキュービットのフォールトトレラントな(障害許容力を持つ)操作が必要となる。キュービットのデコヒーレンスが原因となって生じる誤り率を最小にする方法の中で最も有望なものの1つがトポロジカル誤り訂正であり、これはトポロジカル量子計算と誤り訂正を組合せるものだ。今回、8個の光子のクラスター状態を使って行われたトポロジカル誤り訂正の初めての原理検証実験が報告されている。これは最先端の量子光学技術を必要とする重要な実証結果である。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度