Nature ハイライト 化学:炭素–水素結合を活性化する革新的な方法 2012年6月28日 Nature 486, 7404 活性化されていない炭素–水素(C–H)単結合の官能基化は、単純な分子から複雑な分子を効率よく迅速に合成する方法の1つである。しかし、対象分子が等価ではないC–H結合を複数持つ場合、C–H結合を選択的に活性化することは難しい。今回、容易に取り外せる「テンプレート」によって、テザー型アレーンの離れたメタC–H結合(結合10個分以上離れている)の活性化が導かれることが報告されている。この方法を用いて作られた斬新な構造は、従来法ではきわめて合成しにくいもので、これは新しいC–H活性化反応の開発に向かうまた別の道となるかもしれない。 2012年6月28日号の Nature ハイライト 生態:栄養摂取に新たな次元 細胞:カロリー制限と腸 遺伝:酵母の詳細なヌクレオソーム地図 宇宙:太陽系外惑星うしかい座τ星bに見つかった一酸化炭素 物理:原子核の安全地帯を越えて 化学:炭素–水素結合を活性化する革新的な方法 進化:岸辺をはいずっていたイクチオステガ 遺伝:ボノボゲノム解読で、類人猿ゲノムが勢ぞろい 免疫:T細胞はレヴィウォークで移動する 細胞:薬剤標的としてのTreg細胞 目次へ戻る