Nature ハイライト
細胞:パーキンソン病で見られる細胞核の異常
Nature 491, 7425
LRRK2(leucine-rich repeat kinase 2)のG2019S変異は、家族性および孤発性のパーキンソン病に関連付けられているが、これが疾患を引き起こす機構ははっきりしていない。J Belmonteたちは、LRRK2(G2019S)変異を持つニューロンは核膜に重大な異常が見られることを報告している。この知見は、患者由来の人工多能性幹細胞から分化させたニューロンだけでなく、死後脳由来のニューロンでも確かめられた。これらの結果は、核とパーキンソン病の病因とを関連付けており、また診断や標的化療法開発の可能性にもかかわってくる。
2012年11月22日号の Nature ハイライト
微生物:海洋のメタン還元機構
脳:海馬での記憶固定
免疫:Treg細胞依存的な免疫寛容の調節
宇宙:冥王星やエリス並みにわかってきたマケマケの姿
物理:極性分子の光電冷却
材料:リズミカルな自己集合
化学:油–水界面における作用
神経:明暗周期の乱れがうつを引き起こす
細胞:パーキンソン病で見られる細胞核の異常
細胞:免疫細胞運命のキュリン3による調節