Nature ハイライト

宇宙:太陽系誕生が間近に見える絶好の場所

Nature 492, 7427

若い原始星系で、これを取り巻くエンベロープから物質が円盤に流れ込み、降着していくようす。
若い原始星系で、これを取り巻くエンベロープから物質が円盤に流れ込み、降着していくようす。 | 拡大する

Credit: Bill Saxton at NRAO

今回、サブミリメートル干渉計を使って、星が誕生して間もないクラス0段階にある原始星を取り巻く、大きなケプラー円盤を初めて検出したことが報告されている。エンベロープに対する原始星の質量比について観測されている最小値は、これまで約2.1であった。新しく発見された原始星L1527 IRSは、質量が太陽質量の約0.2倍で、質量比が0.2である。L1527は、少なくとも木星質量の7倍の原始惑星系円盤を有しており、これは、予想された惑星形成円盤と似ている。そのため、この星には形成途中にある太陽系のあらゆる構成要素がそろっているように思われる。

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