Nature ハイライト
合成生物学:生きている細胞における計算を単純にする
Nature 497, 7451
合成生物学において新規な遺伝制御システムを設計する際は、デジタル論理を使うことが主流になっている。しかし、これでは必然的に複雑な構成になってしまう。今回、T Luたちは、自然の細胞に見られるアナログ構成要素を使って、対数領域で数値演算を行った。このようなアナログ回路は、デジタル回路と一体化することも可能であり、広いダイナミックレンジのバイオセンシングが必要となる複雑な計算を、より少ない構成要素で実行できるようにしてくれるだろう。