Nature ハイライト

量子物理学:原子と光の量子もつれの新しい方法

Nature 498, 7455

今回、量子もつれの測定に用いられた実験装置。
今回、量子もつれの測定に用いられた実験装置。 | 拡大する

Credit: Kuzmich Physics Lab

量子計算や量子通信に使われるネットワークは、一般に原子メモリー中への量子情報の蓄積と、量子情報の光による伝送を組み合わせている。このようなネットワークの基礎となる重要な過程は、原子と光の量子もつれである。量子もつれ生成に要する時間が長くなると(光が自然放出される場合に起こる)、ネットワークの規模を2個のノード以上に拡大することができなくなる。今回、捕獲したリュードベリ原子(ルビジウム87原子)の極低温ガスを使って、原子の光学的コヒーレンスと光の間に決定論的な量子もつれを実現する、より効率的な方法が報告された。この結果は、機能的な多ノード量子ネットワークへの道を開くだろう。

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