Nature ハイライト
量子物理学:原子と光の量子もつれの新しい方法
Nature 498, 7455
量子計算や量子通信に使われるネットワークは、一般に原子メモリー中への量子情報の蓄積と、量子情報の光による伝送を組み合わせている。このようなネットワークの基礎となる重要な過程は、原子と光の量子もつれである。量子もつれ生成に要する時間が長くなると(光が自然放出される場合に起こる)、ネットワークの規模を2個のノード以上に拡大することができなくなる。今回、捕獲したリュードベリ原子(ルビジウム87原子)の極低温ガスを使って、原子の光学的コヒーレンスと光の間に決定論的な量子もつれを実現する、より効率的な方法が報告された。この結果は、機能的な多ノード量子ネットワークへの道を開くだろう。
2013年6月27日号の Nature ハイライト
発生:神経細胞のタイムリーな再生
宇宙:赤色巨星から白色矮星になる脈動星
量子物理学:原子と光の量子もつれの新しい方法
フォトニクス:脚光を浴びるシリコン
地球:マントル安定性が生じさせる地質学的乱流
神経生物学:蚊が嗅ぎつけるのを防ぐには
発生:再生能を持つ心筋細胞
免疫:BACH2の抗炎症作用
分子生物学:eRNAの調節的働き