Nature ハイライト

フォトニクス:脚光を浴びるシリコン

Nature 498, 7455

シリコンはマイクロエレクトロニクス産業の主力材料だが、「フォトニクス」材料としてのシリコンの性能は、特別優れているとは言えない。にもかかわらず、シリコンに有用な光学特性を持たせる技術には大きな進展が見られ、全シリコンレーザーが実現されるまでになっている。今回、高橋和(大阪府立大学)と野田進(京都大学)のグループは、シリコンレーザーの構造に一工夫加え、フォトニック結晶ナノ共振器を組み込むことによって、デバイスのサイズとしきい値出力(レーザーとしてふるまい始める出力)を大幅に低減できることを報告している。こうした小型化としきい値出力低減は共に、他のフォトニクス回路や電子回路との大規模集積化に不可欠である。

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