Nature ハイライト
遺伝学:ビタミンCは幹細胞の機能に影響する
Nature 500, 7461
Tet酵素は、5-メチルシトシン(5mC)を5-ヒドロキシメチルシトシン(5hmC)などのさまざまな酸化型に変換することで、DNAメチル化を調節する。今回、Tetを含む酵素ファミリーの補因子であるビタミンCが、マウスの胚性幹(ES)細胞でのTet活性の直接的な調節因子であることが示されている。ES細胞は、通常はビタミンCの非存在下で培養されるが、培養液にビタミンCを添加すると、5hmC量が増加し、多数の遺伝子プロモーターの脱メチル化が引き起こされる。DNAメチル化と遺伝子発現のビタミンCにより改変されたパターンは、初期胚の内部細胞塊で起こるDNA脱メチル化に似ている。
2013年8月8日号の Nature ハイライト
進化:混迷が深まる初期哺乳類進化の研究
宇宙:制御されたエンセラダスのプリューム
光学:期待されるスクイーズド光チップ
気候:10万年周期の氷河作用を支える駆動力
遺伝学:HeLa細胞のゲノムは意外に安定している
発生:内耳の再生
遺伝学:ビタミンCは幹細胞の機能に影響する
免疫:胃を落ち着かせる細菌カクテル
生化学:プリン代謝の安全弁