Nature ハイライト
免疫:ひと味違うワクチン設計
Nature 507, 7491
W Schiefたちは、コンピューターによるタンパク質設計法を検討して、ヒトRSウイルス(respiratory syncytial virus;RSV)に対する新規ワクチン候補を作出した。RSVエピトープ、つまり抗原決定基の1つの構造を模したタンパク質からなる人工的な足場が、マカクザルでRSV中和抗体を誘導することが分かった。ここで用いられたタンパク質設計法は、機能的モチーフの周囲に、そのモチーフのコンホメーションを安定化するようにタンパク質を構築するというもので、ワクチン開発に幅広く応用可能と考えられる。
2014年3月13日号の Nature ハイライト
細胞:肺の幹細胞の生活史
医学:C9orf72に関連する神経病変でのRNA毒性
免疫:ひと味違うワクチン設計
化学:触媒選択性を計算するための新しいモデル
化学:離れたC–H結合のサイト選択的活性化
地球:地球のリングウッダイトは水の分布を反映している
遺伝学:最後の狩猟採集民
遺伝学:超遺伝子は遺伝子をどれだけ超えるのか?
神経科学:ショウジョウバエは求愛歌を変化させる
医学:準備OKのマラリア毒性因子