Nature ハイライト
化学:離れたC–H結合のサイト選択的活性化
Nature 507, 7491
有機化学で合成時の炭素–水素(C–H)結合活性化の可能性を十分実現するために重要なのは、既存の官能基に対してさまざまな相対的位置にあるC–H結合を選択的に活性化する新手法の開発である。今回J Yuたちは、再利用できるテンプレートを用いて、アニリンとベンジルアミンのメタ位の遠隔C–H結合(最大で11結合離れている)のオレフィン化とアセトキシル化を行っている。このテンプレートは、テトラヒドロキノリン、ベンゾオキサジン、アニリン、ベンジルアミン、2-フェニルピロリジン、2-フェニルピペリジンなどの、創薬分野で構成要素として一般的に用いられている化合物のメタ位選択的なC–H官能基化を導くことができる。
2014年3月13日号の Nature ハイライト
細胞:肺の幹細胞の生活史
医学:C9orf72に関連する神経病変でのRNA毒性
免疫:ひと味違うワクチン設計
化学:触媒選択性を計算するための新しいモデル
化学:離れたC–H結合のサイト選択的活性化
地球:地球のリングウッダイトは水の分布を反映している
遺伝学:最後の狩猟採集民
遺伝学:超遺伝子は遺伝子をどれだけ超えるのか?
神経科学:ショウジョウバエは求愛歌を変化させる
医学:準備OKのマラリア毒性因子