Nature ハイライト
化学:省エネルギーにつながる可能性を持つ新触媒
Nature 508, 7497
再生可能電力は不要なときに作られることが多い。余剰電力を利用してCO2と水を液体燃料に変換できれば、エネルギーが無駄にならず、炭素回収によって集められたCO2も活用できるだろう。そのためには、CO2をCOに還元するだけではなく、さらに進んで燃料物質にまで還元する高効率電解触媒が必要である。これは銅なら可能だが、効率と選択性が低い。今回C Liたちは、酸化銅からナノ結晶が互いにつながった状態の銅を作製することによって、銅本来の触媒特性を改善できることを示している。今回の改良触媒では主にエタノールが生成され、再生可能電力によるCO2の液体燃料への2段階変換の可能性が示された。
2014年4月24日号の Nature ハイライト
遺伝:遺伝子変異とヒト疾患
気候科学:海水準と海水温の記録をそろえる
生殖生物学:卵で見つかった「受精」タンパク質のJuno
量子物理科学:エラーのない量子計算への展望
化学:省エネルギーにつながる可能性を持つ新触媒
地球:リソスフェアの損傷の副産物としてのプレートテクトニクス
生態:放牧と生物多様性の関係を探る
微生物学:赤痢アメーバは腸を食いちぎる
細胞:骨髄ニッチの形成