Nature ハイライト

細胞:骨髄ニッチの形成

Nature 508, 7497

骨髄の造血幹細胞ニッチの形成の分子基盤は明らかになっていない。今回、長澤丘司(京都大学)たちは、転写因子Foxc1が、CXCケモカインリガンド(CXCL)12が豊富なCAR(CXCL12-abundant reticular)細胞に選択的に発現していることを明らかにした。CAR細胞は、in vivoでの造血幹・前駆細胞(HSPC)の維持に不可欠である。また、胚発生中にCAR細胞でFoxc1を欠失させると、骨髄の脂肪細胞数の増加とHSPCの減少が起こることが分かった。著者たちは、Foxc1が造血ニッチのCAR細胞の主要な調節因子であると結論している。

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