Nature ハイライト
Cover Story:COP9シグナロソーム:細胞内タンパク質分解を調節する多サブユニット複合体の構造
Nature 512, 7513
COP9シグナロソーム(CSN)は大型のタンパク質複合体で、ユビキチン–プロテアソーム細胞内タンパク質分解経路で機能している。CSNはシロイヌナズナ実生の成長に関して20年前に初めて見つかり、現在は全ての動物や植物、菌類で調節装置の一部として働いていると考えられている。今回N Thomäたちは、8つのサブユニットからなる完全なヒトCSNの3.8 Å分解能での結晶構造を示し、その分子構成や作用機構に関する考察を報告している。この構造から、CSN複合体がその基質に対して際立った特異性を示す仕組みが明らかになった。
2014年8月14日号の Nature ハイライト
がん:乳がんに見られる細胞不均一性
宇宙:ラブルパイル小惑星を形作る凝集力
材料科学:純金属でガラスを作る
惑星科学:月はどのようにして形成されたか
神経科学:アルコール乱用を予測する因子
老化:衰える血液幹細胞
分子生物学:いちかばちか進化に賭ける
分子生物学:ISWI酵素群によるヌクレオソームの位置取り調節機構