Nature ハイライト 地球:津波をもたらした地震は記録上第2の大きさだった 2005年3月31日 Nature 434, 7033 壊滅的な被害をもたらしたインド洋大津波を起こした地震は、当初考えられていたよりも2.5倍大きいエネルギーを放出し、断裂は2倍以上長く、これまで記録された中で2番目に大きい地震だったようだ。S SteinとE Okalはこの地震により発生した極めて周波数の低い地震波信号を解析して、このことを発見した。さらに、このプレート境界のひずみは(余震分布から明らかになった限りでは)断層全体にわたって解放されているので、同じ地域で同様の津波が発生する差し迫った危険はないと彼らは付け加えている。しかし、この断層の南については将来地震が起きる危険が未だあると警告している。S Niたちによる、この地震から放出された周波数の高いエネルギーの解析も、この地震が当初推測されていたよりも2倍以上の長さである1,200 kmにわたる破壊によりエネルギーを放出したことを示しており 、SteinとOkalの結果と全く同じ結論となっている。 2005年3月31日号の Nature ハイライト 癌:乳癌素因の新しい手がかり 生化学:RNA干渉を構造から探る 分光学:光合成のエネルギーフローをマッピング 地球:津波をもたらした地震は記録上第2の大きさだった 進化:性のありがたみを酵母で実証 : 目次へ戻る