Nature ハイライト
有機化学:ニッケル触媒反応を用いた炭素–ヘテロ原子カップリング
Nature 524, 7565
炭素–炭素フラグメントのカップリング反応は進歩しているが、ニッケル触媒反応を用いた炭素–酸素結合形成反応にはほとんど進展が見られなかった。今回、D MacMillanたちは、可視光で励起される光酸化還元触媒によってNi(III)種を過渡的に生成でき、この種が直ちに還元的脱離に関与することを示している。著者たちは、こうした光酸化還元触媒反応とニッケル触媒反応との相乗的な組み合わせを用いることで、アルコールと臭化アリールを用いた非常に高効率で一般的な炭素–酸素カップリング反応を開発した。
2015年8月20日号の Nature ハイライト
構造生物学:bHLH-PAS転写因子の構造
細胞生物学:マイトファジーでパーキンが果たす役割
構造生物学:μオピオイド受容体の活性化
惑星科学:巨大惑星形成の集積モデル
有機化学:ニッケル触媒反応を用いた炭素–ヘテロ原子カップリング
気候:中国の炭素排出量の下方修正
古生物学:生物が複雑化した時代
生態学:山の生物相の進化
がん:がんとの関連が明らかになった細胞ストレスとオートファジー
構造生物学:パーキン活性化機構の解明