Nature ハイライト
神経科学:味覚を解析
Nature 527, 7579
哺乳類では、舌の味覚受容器細胞からの情報は、神経系の複数の中継点を経由して、脳の一次味覚野へと伝達される。これまでの研究で、齧歯類の味覚野では苦味と甘味が別々の領域に投影されることが示されている。今回C Zukerたちは、覚醒状態のマウスで、これらの異なる皮質領域の活動を直接的に操作してマウスの内部表現、知覚、行動を制御し、味覚領域が学習や経験とは無関係に欲求反応、嫌悪反応を制御できることを明らかにした。この知見は、味覚が生得的なものであることを示している。
2015年11月26日号の Nature ハイライト
ゲノミクス:ギボシムシとそれに近縁な多くの動物群
幹細胞:脾臓の造血ニッチの特徴が明らかに
がん:転移にEMTは必要でない
化学生物学:オーファンGPCRのリガンドを探す
惑星科学:月の傾斜角が説明された
画像化技術:血管の超解像イメージング
材料化学:金属有機構造体における不均一なガス吸着
神経科学:味覚を解析
神経科学:温度リズムが体内時計を調整する
微生物学:真菌病原体を引き寄せる植物の性フェロモン