Nature ハイライト
神経科学:温度リズムが体内時計を調整する
Nature 527, 7579
概日時計の周期はほぼ24時間で、これはおおむね環境温度の影響を受けないが、時計の位相の方は、光の変動がない場合には、日中のより高い気温と夜間のより低い気温という温度周期に± 2°Cの感度で同調され得る。R Stanewskyたちは今回、ショウジョウバエ(Drosophila)の脚の内部にある弦音器官の伸展感覚ニューロンで発現している化学感覚受容体IR25aが、行動だけでなく動物の概日時計を低振幅の温度サイクルに分子的に同調させるのに必要であることを突き止めた。彼らはさらに、この新しい温度感知経路がショウジョウバエの触角のすでに見つかっている温度センサーとは独立に機能することを明らかにしている。
2015年11月26日号の Nature ハイライト
ゲノミクス:ギボシムシとそれに近縁な多くの動物群
幹細胞:脾臓の造血ニッチの特徴が明らかに
がん:転移にEMTは必要でない
化学生物学:オーファンGPCRのリガンドを探す
惑星科学:月の傾斜角が説明された
画像化技術:血管の超解像イメージング
材料化学:金属有機構造体における不均一なガス吸着
神経科学:味覚を解析
神経科学:温度リズムが体内時計を調整する
微生物学:真菌病原体を引き寄せる植物の性フェロモン