Nature ハイライト

Cover Story:地球を形作る:プレートテクトニクスの物理学

Nature 535, 7610

表紙は地球の対流モデルの粘性力場と表面を示していて、粘性の低い領域(赤色)はプレート境界に当たり、粘性の高い領域(濃青色)は大陸に当たる。内部はホットスポットを赤で、沈み込み帯を青で表している。地球の表面下の層は、さまざまな大きさと形状のテクトニックプレート(リソスフェリックプレート)が組み合わさったネットワークのように見える。しかし、マントル流とテクトニクスの間の関連性や、プレート配置の起源はまだほとんど分かっていない。今回C Mallardたちはプレートに似た挙動を示すマントル対流の計算機モデルを開発し、それを使って、プレート境界のネットワークを時系列で予測する、一連の「仮想地球」を作製した。モデルでは、大きなプレートの配置は沈み込むスラブの間隔によって制御され、海溝の折れ曲がりによって生じる応力がプレートをより小さな断片に分裂させることが示唆されており、小さな背弧プレートの急速な進化が、主要なプレートテクトニクス再構成時のプレート運動に見られる非常に大きな変化を反映している理由が説明される。

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