Nature ハイライト

エピジェネティクス:非カノニカルなゲノムインプリンティング

Nature 547, 7664

哺乳類では、受精後の父系クロマチンと母系クロマチンのエピジェネティック特性は異なっているが、その後の発生の間に、インプリンティングされた遺伝子を除いて、大部分は均質化される。今回Y Zhangたちは、接合子と桑実胚で、親の対立遺伝子に特異的なクロマチン接近可能性をゲノム規模でプロファイリングし、それとともにDNAのメチル化とヒストンH3K27me3のパターンも解析した。その結果、H3K27me3は、ゲノムインプリンティングで母系対立遺伝子を抑制する、DNAメチル化に依存しない機構の1つであることが分かり、この非カノニカルな機構に依存してインプリンティングされる新しい遺伝子群が明らかになった。

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