Nature ハイライト
フォトニクス:X線装置用の印刷可能なペロブスカイト
Nature 550, 7674
有機金属ペロブスカイト材料は、感光性が高いことから近年非常に注目を集めており、さまざまな光伝導デバイスや光起電力デバイスに使用されている。医用X線画像化装置は低線量で動作するほど放射線被曝が低減されるため、X線検出は、こうした材料の特に期待されるもう1つの用途である。今回I Hanたちは、従来の薄膜トランジスターをピクセル化した裏面上に溶液処理で多結晶ペロブスカイトを作製したフラットパネルX線検出器を実証し、この検出器の感度が現在の市販の検出器よりも少なくとも1桁高いことを示している。この手法によって、低線量X線画像化法が広く利用できるようになる可能性があり、他の光伝導デバイスに拡張できる可能性もある。
2017年10月5日号の Nature ハイライト
幹細胞:胚発生における遺伝子機能を調べる
タンパク質設計:標的治療用の「デザイナータンパク質」
天文学:異なる種類の超新星
工学:コンピューターによる構造設計
フォトニクス:X線装置用の印刷可能なペロブスカイト
太陽電池:高効率太陽電池の大面積化
気候科学:グリーンランドの成長するデルタ
生態学:緯度に伴う森林多様性の変化
ウイルス学:ウイルスがZAPによる認識を回避する方法
がん:HATを阻害して腫瘍を狙い撃ち