Nature ハイライト
ウイルス学:ウイルスがZAPによる認識を回避する方法
Nature 550, 7674
多くのウイルスゲノムでは、5′-CG-3′ジヌクレオチドの数が予想よりも少なく、ウイルスの脊椎動物宿主で見られるCGサプレッション(抑制)が模倣されている。この理由はずっと不明だった。しかし今回、P Bieniaszたちが、ウイルスはCGサプレッションを使ってZAP(zinc-finger antiviral protein)による認識を回避していることを明らかにした。CGサプレッションはHIV-1の複製に不可欠で、これがなければ、ウイルスゲノムはZAPに認識されて分解の標的となることが分かった。
2017年10月5日号の Nature ハイライト
幹細胞:胚発生における遺伝子機能を調べる
タンパク質設計:標的治療用の「デザイナータンパク質」
天文学:異なる種類の超新星
工学:コンピューターによる構造設計
フォトニクス:X線装置用の印刷可能なペロブスカイト
太陽電池:高効率太陽電池の大面積化
気候科学:グリーンランドの成長するデルタ
生態学:緯度に伴う森林多様性の変化
ウイルス学:ウイルスがZAPによる認識を回避する方法
がん:HATを阻害して腫瘍を狙い撃ち