Nature ハイライト
天文学:生まれたばかりの超新星
Nature 554, 7693
超新星は、爆発しようとする際に(少なくとも我々が気付くような)警告のサインを出してはいない。超新星SN 1987Aなどのまれな例外はあるが、超新星が捉えられるのは爆発からある程度時間がたってからで、捉えられるまでの時間も不確かである。今回M Berstenたちは、銀河NGC 613中に超新星SN 2016gkgを観測した結果を報告している。この星の爆発は、アマチュア天文家が思いがけず発見したもので、20秒間の露出で新しいカメラを試していた時であった。そのため、この事象が始まったタイミングは非常に狭い範囲に絞り込める。この超新星の光度は、非常に速やかに増大し、その増大率は約40等級/日であった。
2018年2月22日号の Nature ハイライト
神経科学:脳血管細胞の分子地図
構造生物学:イオンチャネルピエゾ1の構造と作動機構
天文学:銀河の周りにある塊状の異方的なガス
天文学:生まれたばかりの超新星
ナノスケール材料:複数のシナプスを模倣するメモトランジスター
メカノケミストリー:圧力下で制御される化学
微生物学:球菌の細胞分裂についての難問
がん:大腸がんにおける免疫療法の回避
がん:免疫療法に対する応答性の予測因子
細胞生物学:BRAF活性化にMEKが果たす非触媒的役割