Nature ハイライト
ゲノム編集:酵母細胞では染色体の数を減らしてもその適応度にはほとんど影響がない
Nature 560, 7718
真核生物の染色体の数は種によって大きく異なっている。だが、さまざまな種が染色体数の変動にどの程度耐えられるのかは分かっていない。今回、酵母染色体を連続的に融合させて数を減らしていく実験を2つの研究グループが別々に行い、J Boekeたちは染色体を2本にまで減らした酵母株を、Z Qinたちは染色体を1本にまでに減らした酵母株をそれぞれ作製した。改変された酵母細胞では適応度が一部の環境でわずかに低下し、有性生殖が最も大きく影響を受けた。だが、このような細胞は、巨大な染色体の三次元構造に大規模な再編成が起こっていたにもかかわらず、意外にも健常であった。
2018年8月16日号の Nature ハイライト
ゲノミクス:肺塩類細胞は嚢胞性繊維症遺伝子を発現している
ゲノム編集:酵母細胞では染色体の数を減らしてもその適応度にはほとんど影響がない
エレクトロニクス:室温励起子デバイス
有機化学:C–Cクロスカップリングと環化付加を組み合わせる
有機化学:光触媒反応と酵素触媒反応を組み合わせる
視覚:色は見る者次第
幹細胞:オリゴデンドロサイトはステロールに基づく機序で形成される
ゲノミクス:塩類細胞を生じる気道細胞系譜
免疫学:エキソソームが腫瘍の免疫回避を助ける
がん:多タンパク質超複合体はリンパ腫で生存促進性シグナル伝達を誘導する