Nature ハイライト
エレクトロニクス:室温励起子デバイス
Nature 560, 7718
励起子は、負電荷を持つ電子と正電荷を持つ正孔からなる結合状態であり、半導体における光放出や光吸収に重要な役割を果たしている。電子ではなく励起子の操作を利用するデバイスが作製されれば、フォトニクス技術とエレクトロニクス技術を容易につなぎ合わせることができると思われる。励起子デバイスはすでに実現されているが、動作には非常に低い温度が必要である。A Kisたちは今回、二次元ファンデルワールス材料を積層させ、2つの層で励起子を分け合うことによって、室温でトランジスター的な動作を示す励起子デバイスを実証している。
2018年8月16日号の Nature ハイライト
ゲノミクス:肺塩類細胞は嚢胞性繊維症遺伝子を発現している
ゲノム編集:酵母細胞では染色体の数を減らしてもその適応度にはほとんど影響がない
エレクトロニクス:室温励起子デバイス
有機化学:C–Cクロスカップリングと環化付加を組み合わせる
有機化学:光触媒反応と酵素触媒反応を組み合わせる
視覚:色は見る者次第
幹細胞:オリゴデンドロサイトはステロールに基づく機序で形成される
ゲノミクス:塩類細胞を生じる気道細胞系譜
免疫学:エキソソームが腫瘍の免疫回避を助ける
がん:多タンパク質超複合体はリンパ腫で生存促進性シグナル伝達を誘導する