Nature ハイライト
がん:多タンパク質超複合体はリンパ腫で生存促進性シグナル伝達を誘導する
Nature 560, 7718
今回L Staudtたちは、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の活性化B細胞様(ABC)サブタイプの患者に、B細胞受容体(BCR)、CD79、Toll様受容体9(TLR9)とmTORが含まれている巨大分子タンパク質複合体が存在することを明らかにし、その性質について報告している。この複合体は、エンドリソソームの膜上で集合して生存促進性のNF-κBシグナル伝達を駆動し、DLBCLで使われるチロシンキナーゼBTKの阻害剤イブルチニブに対する臨床応答に大きく関わっている可能性がある。
2018年8月16日号の Nature ハイライト
ゲノミクス:肺塩類細胞は嚢胞性繊維症遺伝子を発現している
ゲノム編集:酵母細胞では染色体の数を減らしてもその適応度にはほとんど影響がない
エレクトロニクス:室温励起子デバイス
有機化学:C–Cクロスカップリングと環化付加を組み合わせる
有機化学:光触媒反応と酵素触媒反応を組み合わせる
視覚:色は見る者次第
幹細胞:オリゴデンドロサイトはステロールに基づく機序で形成される
ゲノミクス:塩類細胞を生じる気道細胞系譜
免疫学:エキソソームが腫瘍の免疫回避を助ける
がん:多タンパク質超複合体はリンパ腫で生存促進性シグナル伝達を誘導する