Nature ハイライト
光学材料:自己給電型フレキシブルエレクトロニクスに向けて
Nature 561, 7724
ヒトの皮膚に適合するフレキシブル電子デバイスによって、さまざまな生体医療応用が実現する可能性があるが、硬い電源や結線に頼らずにそうしたデバイスに電力を供給する効率的な方法が今も求められている。染谷隆夫(理化学研究所ほか)たちは今回、非常に薄いフレキシブル有機太陽電池とセンサーとして用いる非常に薄いトランジスターとを一体化することによって、外部電源を必要とせずに皮膚や組織からの生体信号(心拍など)を測定できる自己給電型ウルトラフレキシブル電子デバイスを実証している。今回の戦略から、自己給電型フレキシブルエレクトロニクスを開発するための一般的なプラットフォームが得られる可能性がある。
2018年9月27日号の Nature ハイライト
ゲノミクス:造血幹細胞の生涯の軌跡
免疫学:広域中和抗体の臨床応用
生化学:de novo βバレルの設計
構造生物学:片頭痛に関係するCGRP受容体の構造がついに明らかになった
材料科学:自律的に再構成されるメタマテリアル
光学材料:自己給電型フレキシブルエレクトロニクスに向けて
古生物学:初期の哺乳類が小さかった理由は顎の力学的構造で説明できる可能性がある
神経回路:対象物の能動的感知に体性感覚皮質は不要かもしれない
神経科学:体性感覚皮質は脊髄での触覚情報処理を調節する
細胞生物学:微小核における核膜組み立て異常の理解
構造生物学:膜に結合したレトロマーのクローズアップ