Nature ハイライト
気候変動生態学:移動する熱帯の高木
Nature 564, 7735
気温の上昇に伴い、多くの生物種が、より冷涼な緯度域や標高域への移動を余儀なくされている。しかし、これが熱帯の植物種にも当てはまるのかどうかは明らかにされていない。今回B Fadriqueたちは、33.5度を超す緯度幅および3000 mの標高幅にわたって広がる、2024の高木種によって構成されるアンデス山脈の森林の186区画から得られたインベントリーデータを用いて、熱帯および亜熱帯の樹木群落が、標高がより低くてより温暖な地域に由来する種の相対的数度が高くなる方向へ組成を変化させていることを明らかにしている。
2018年12月13日号の Nature ハイライト
気候科学:地球温暖化によって太平洋東部のエルニーニョ現象の変動が増大する
気候変動生態学:移動する熱帯の高木
幹細胞:より良い再プログラム化のための細胞系譜追跡
物性物理学:グラフェンシート間に形成された超高密度リチウム
有機化学:一方のキラリティーのみを得る新しい方法
文化進化学:ボルネオ島の初期の洞窟芸術
免疫学:心房性ナトリウム利尿ペプチドはサイトカイン放出症候群を防ぐ
ウイルス学:レトロウイルスDNAをサイレンシングする
微生物学:ファージ防御用化学兵器
分子生物学:Dna2は二本鎖切断部位でのDNA挿入を制限している