Nature ハイライト
物性物理学:ファンデルワールスヘテロ構造のモアレ設計
Nature 567, 7746
グラフェンなどの二次元材料には、応用上魅力的なさまざまな特性があり、異なる二次元材料を積み重ねてファンデルワールスヘテロ構造を形成させると、こうした特性を組み合わせることもできる。2層を少しずらして積層すると、新しいタイプの周期的秩序が現れ、モアレ超格子と呼ばれる構造になることがある。今回X Liたちは、そうしたモアレ超格子内に局在化した新しい状態から発光が起こる証拠を提示している。こうした特徴は、モアレパターンを用いて発光や電子物性を設計し、デザイナー・ファンデルワールスヘテロ構造を創出するためのさらなる手法が得られるはずであることを示唆している。
2019年3月7日号の Nature ハイライト
医学研究:ヒト膵α・γ細胞の可塑性の1型糖尿病治療法としての可能性
量子物理学:量子スクランブリング
物性物理学:ねじれた二次元半導体ヘテロ構造のモアレ励起子
物性物理学:ファンデルワールスヘテロ構造のモアレ設計
物性物理学:ねじれた二次元半導体ヘテロ構造における混成励起子
分子生物学:雌の胚は複製によるストレスと炎症に影響を受けやすい
ウイルス学:コウモリインフルエンザウイルスの種を超えた侵入因子の特定
神経幹細胞:微小管を介した神経発生の調節
生物工学:発酵してカンナビノイドを作る酵母
膜の生物物理学:Gタンパク質共役型イオンチャネルのシグナル伝達